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【ひな人形】新しい女雛について-2026年からのからのひな人形づくり

2026-01-09

OBI PORCELAINでは、2026年より女雛の造形を新たに見直した、新しい雛人形の制作・販売をスタートします。

これまで大切に作り続けてきた旧型のお雛様も、

多くの方にお迎えいただき、たくさんの節句の時間を共にしてきました。

その歩みを大切にしながら、

「これからの時代に、より丁寧に残していきたいかたち」を改めて考え、

今回の新しい造形へとつながっています。

いちばん大きな違いは、女雛の「髪型」です

                            ↑新型

                              ↑旧型

写真のとおり、

新しい女雛は、髪を長く垂らした姿で制作しています。

これは「お垂髪(おすべらかし)」と呼ばれる髪型で、

平安時代の宮中では、位の高い女性が結っていたとされる格式ある様式です。

旧型ではより現代の暮らしに馴染む、すっきりとした後ろ姿を意識していましたが、

新型では、髪の長さや頭のかたちを見直し、

より古式に寄り添った佇まいへと静かに移ろわせています。

髪の長さが生む、佇まいの変化

髪が長くなることで、

女雛の後ろ姿には自然と奥行きとやわらかさが生まれます。

白磁ならではの陰影が、

光の当たり方によって静かに表情を変え、より「守られてきた存在」としての品格が感じられるようになりました。

また、頭の形もお垂髪に合わせて一から見直し、原型の段階で何度も修正を重ねています。

わずかな丸みや角度の違いが、

全体の印象を大きく左右するため、

手に取ったときに、凛としながらもどこか温かい——

そんな佇まいを目指しました。

お顔の表情について

なお、旧型・新型ともに、男女のお雛様のお顔の表情は変えていません。

旧型でお作りしてきたお顔は、穏やかで上品、そして静かな美しさをたたえた表情で、

OBI PORCELAINの雛人形を象徴する、大切な要素のひとつです。

その完成された表情を変えることは、

私たちにとって必要なことではありませんでした。

新しい雛人形においても、

これまで多くの方に愛されてきたそのお顔をそのままに、

造形や佇まいの部分だけを丁寧に見直しています。

旧型と新型、どちらも大切な「雛人形」

今回の新型は、旧型を否定するものではなく、

これまでの制作の積み重ねの先に生まれた一つの答えです。

・より古式に寄り添った佇まいを大切にしたい方
・女雛の位や背景に込められた意味を重んじたい方

には、新しい雛人形を。

・すっきりとした造形がお好みの方
・コンパクトで現代的な印象を大切にしたい方

には、旧型の雛人形も、変わらずおすすめしたいと考えています。

どちらも、

「お子さまの健やかな成長を願う気持ち」

「家族で節句を祝う時間」

その想いに寄り添うために生まれた雛人形です。

これからもOBI PORCELAINは、

形だけでなく、意味や背景も大切にしながら、

ひとつひとつ、心を込めて制作してまいります。

なお2026雛人形Collectionでは、新型・旧型ともに両方の型を販売させていただきます。

‍『これだ!』と感じるお雛様をお迎えいただけたら嬉しいです。

Profile

1980年7月生まれ。兵庫県出身。男の子と女の子の二児の母。

2016年
ポーセリンアート教室 OBI Salonを設立・講師として年間100名以上を指導する
2019年
作家としてEtihad Modern Art Gallery ( アブダビ) に出展
2019年
節句ポーセリンブランドOBIを立ち上げる
2023年
株式会社OBI PORCELAIN設立代表取締役就任

@sawa_shibasaki